日本

一貫性なき政策・意識

以下の記事、突っ込んでくださいと言っているようなものだ。女性リーダー集めた世界会議創設 首相が単独会見 人口減抑制へ地方戦略、年明けに策定 日経新聞 2014/7/8 女性リーダー集めた世界会議創設 首相が単独会見 :日本経済新聞 記事前半: 首相は「歴史…

態度豹変

昨年末に安倍首相が靖国神社に参拝した際、韓国や中国からの批判に対して安倍首相は「話せばわかってもらえる」との発言を残した。一報でケネディ大使の遺憾表明に対しては、玉虫色の態度をとっていた。今回、靖国神社の例大祭にあたり首相はお供え物だけし…

「介護・家事にも外国人労働者」

昨日の記事「介護・家事にも外国人材活用、国家戦略特区で先行実施も=政府会議」(ロイター 4日) 介護・家事にも外国人材活用、国家戦略特区で先行実施も=政府会議 - ロイターこのブログでも再三書いてきたが(たとえば外国人労働者と社会 - Econ少年漂流…

経常収支を理由に再稼働という理屈

経常収支の黒字を維持すること自体が政策の大目標になってはならない。なぜなら、それは国境をまたぐ非金融取引の出入りの数字の差し引きであり、ミクロ面では内需の強弱と外需の強弱が複雑に起因するし、マクロ面では貯蓄投資のバランスを反映するからであ…

また土門拳

「筑豊のこどもたち」を購入。筑豊のこどもたち作者: 土門拳出版社/メーカー: 築地書館発売日: 1977/07/21メディア: 大型本 クリック: 23回この商品を含むブログ (14件) を見る写真家やジャーナリスト、そして端くれの私を含む研究者がいかに現実と向き合う…

ネット右翼と歪曲された性的征服欲

インターネットがなかった時代から潜在的にくすぶっていた問題かというと、たぶんそうではないのではないかと思います。こういう分子がいたことには間違いないでしょうが、この分子がインターネットを利用して無思考層に拡散させた結果、一気に拡大されたの…

外国人労働者と社会

数年前から、フィリピンやインドネシアなど特定の国々から看護師に限ってトレーニングも含めて有期就労ヴィザを発行するようになったが、私が知る限りではこの政策はいまだにうまくいっていなく、世の中の看護師不足は一向に改善されていそうにない。いかに…

安倍晋三首相による靖国参拝について

昨日午前、ついにやってしまったようだ。中韓はもちろん、米国までもが大使の公式声明として"disappointed"だと表明している。幕末に薩長が中心となって無理矢理天皇を神格化させたくせに、天皇に実質的権力も責任も与えなかった「無責任の構造」(丸山真男…

牛脂

日本人の不思議なほどの脂志向は一体なんなのだろう。巷では、まるで脂が多ければ多いほど良いとされているみたいだ。多くの「霜降り肉」は、少量ならよいが、ちょっと食べると胸焼けしてしまう。昨今高級ホテルが牛肉の偽装表示などで問題になっているが、…

山本太郎、エスタブリッシュメント、天皇

山本太郎議員が園遊会で天皇陛下に手紙を渡したのが10月31日だからもう3週間も前のことになる。今更この話題である。でも今だから書きたいと思うことがある。皇室のことになると、話題にあげるのがはばかられる。それは、大きな声でうったえるととにかく面倒…

いじめ対策としての「道徳の教科化」?

いじめ対策として「道徳の教科化」が提案されているところに違和感を覚えます。 「高得点を取る子供はいじめをする確率が低い」とはたぶん言えないでしょう。むしろ逆の相関性だってあり得るかもしれませんね。それに、道徳を直線上にゼロから100点の間で評…

「東京」に思うこと

東京に生まれ、東京で育ったからこそ、今や傍から東京を見るようになって思うことがたくさんある。あの人間の渦の中で違和感なく育ったから、新宿・池袋・渋谷の雑踏、ギューギュー詰めの地下鉄、環七の交通事故、歌舞伎町のポン引きや、世界一モノが揃う買…

Swing voters

昨日の参院選の結果、日本中の選挙区で「自民・新人」の当確情報がひっきりなしに流れ続けた。昨年12月の衆院選の時もそうだったし、2009年8月の総選挙では「民主・新人」だらけ、2005年の郵政選挙の時はまた「自民・新人」だらけだったのでしょう。人を見ず…

戸籍という制度

欧米の多くは、教会がこの制度を補完してきたようですが、日本・韓国・台湾については、国の制度としてこの仕組みがある(あった)ようです。また、同じ出所によると、ドイツやスイスには家族単位での登録が、スウェーデンやオランダには個人単位での登録制…

陰謀説

アメリカ嫌いは全世界でみられることで、ヨーロッパにいたときもアメリカへの冷ややかな視線を感じていました。また中東やアフリカなどがアメリカに抱く複雑な感情は理解できます。日本にももちろんいて、国内・国際情勢に応じてこの人たちが声高になるとき…

危うい論理

前職では日本にいる学識者を国際会議にお呼びする関係で、日本の政治学者や経済学者の動向を気にして見ておりました。日本を代表して、世界の論壇に議論で打って出られる方はそう多くはなく、来られる方は毎年同じ顔ぶれとなっており、英語と中身の両方を備…

インタゲ

経済を教える教員が経済の根本に関する見解を変更されては困る、という方もいらっしゃいましょう。しかし、やっぱり人は常に何が正しいのかを追い続けなければいけないし、その過程において考え方が変わるのは当たり前のことだと思うのですね。このEconomist…

復興増税のこと

先月27日、民主党税調が所得税を10年間、法人税を3年間増税したうえで、増税の開始時期や期間は不明瞭なままでの案を了承したようですね。それに関して、今日(10月3日)の日経記事にあった世論調査の結果では「復興増税反対52%」と。ほほう?た…

野田氏と新しい日本

今回の民主党代表選は、最悪の事態は避けられた。結局小沢一郎と、元老のくせして数取りゲームに興じている鳩山由紀夫を取り巻く政局だった。今回の政局については、小沢、鳩山、海江田、野田、前原はともかく、小沢と鳩山に連なる議員にその政治的意志を問…