ネット右翼と歪曲された性的征服欲

インターネットがなかった時代から潜在的にくすぶっていた問題かというと、たぶんそうではないのではないかと思います。こういう分子がいたことには間違いないでしょうが、この分子がインターネットを利用して無思考層に拡散させた結果、一気に拡大されたのでしょう。しかもインターネットの匿名性を考えれば、こういう分子にとっては格好の道具です。

恐ろしいのは、時折こういう分子が妙に韓国人女性や中国人女性を性的対象として見ていることです。まるで軍が占領した町の女性を次々に強姦したことさながら、敵地の女を辱めて征服欲を満たそうとするような、極めて歪曲された性的志向を持っていたりするのです。これもまた、インターネットが助長してしまいます。

近ごろ、大阪、京都、東京などで韓国人・朝鮮人に対するヘイトスピーチ・デモが起きています。ドイツであればナチスを擁護するような言論は法で禁じられていますが、日本は宙ぶらりんのために事情が違います。しかし、法以前の問題で、こういう状況は社会の恥であり、国の恥であります。