大阪にあって東京にないもの

文化的なものを除いて、人工物で大阪にあって東京にないものと言えば、民博でしょう。

これはたいへん面白いし、子供も大人も勉強になる。私の外語大魂が久しぶりにメラメラ燃えているのがわかった。私の知る限り、東京にはこれほどのものはない。ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロンドンの大英博物館、パリのルーブルなどに部分的に民博のような展示もあるが、これらはあくまでも美術館としてartかartifactを陳列しているのに対し、民博は世界の人々の暮らしや文化に触れさせ、体験させ、考えさせるということに主眼を置いている点で大きく違う。もちろん民博の規模は欧米の巨大美術館の規模とは比べものにはならないのだけれども、それでもそのコレクションの量と質に感心してしまった。

子供のためにも、自分のためにも、何度でも行きたい関西の大好きな場所だ。昼食も、各国のエスニック料理を提供していたりする。今でこそ街を歩けばエスニック料理は手軽に食べられるようになったが、民博はおそらくずっとそうだったのだろう。

経済とか政策とかなんとかいうことばかり仕事では触れているが、久しぶりに実体のあるものに触れた気がしている。