いまさらAIGの特集記事
昨日9月8日(日)の日経さん11面に、「日曜に考える」てなことで2008年のAIG救済の話が特集に。
当時はAIGのNY本社の調査部のアナリストだったので、現場はどうなっているのかと世界中の社員や一部メディアから連絡が殺到していました。でも心の中は、自分の家族の行く末が一番心配でした。「倒産=ビザ失効=米国退去」だったから。
左側のGreenbergのインタビューに、「CDSは取引は私が始めたビジネスだ。しかし当初は安定的に高収益をあげていた。収益を担保していたのがトリプルA格付けだ」、と。サブプライム・ローンを奨励した当局をも批判しています。
この記事、リーマンショックの主犯格の一人として槍玉にあげようという意図が感じられます。ある程度そうなのでしょうが、事実はもっと複雑で、部分的引用はmisleadingです。
詳しくはこちらの書籍がいちばんよく取材されていてまとまっていると思います。
リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) 追いつめられた金融エリートたち
- 作者: アンドリュー・ロス・ソーキン,加賀山卓朗
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リーマン・ショック・コンフィデンシャル(下) 倒れゆくウォール街の巨人
- 作者: アンドリュー・ロス・ソーキン,加賀山卓朗
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